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タガメ

タガメ(田鼈、水爬虫)は、カメムシ目(半翅目)コオイムシ科タガメ属に分類される昆虫(水生昆虫・水生カメムシ類)の一種。カメムシ(半翅目)および水生昆虫としては日本最大級である。
「高野聖」の異名で呼ばれる場合がある。日本の一般的な水生昆虫で学術的にも貴重な種だが、現在は絶滅が心配される昆虫となっている。
主にタイワンタガメなどの大型の種を用いて食用にする。タイワンタガメの雄の成虫にはキンモクセイにも似た芳香があり、珍重される。ベトナム、タイ(メーンダーと呼ぶ)、中国広東省(桂花蝉、クワイファーシムと呼ぶ)、台湾(田龜、ティエングイと呼ぶ)など。タイではすり潰したペーストが調味料として売られているほか、魚醤の香り付けに使われる例もあり、昆虫食文化に乏しい首都バンコクでも人気がある。タガメの香りを再現した化学調味料も市販されている。