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川芎

川芎(せんきゅう)は、中国北部原産で秋に白い花をつけるセリ科の多年草センキュウCnidium officinaleの根茎を、通例、湯通しして乾燥したものである。
本来は芎窮(きゅうきゅう)と呼ばれていたが、四川省のものが優良品であったため、この名称になったという。日本では主に北海道で栽培される。断面が淡黄色または黄褐色で、刺激性のある辛みと、セロリに似た強いにおいがある。
現在の分析では、鎮痙剤・鎮痛剤・鎮静剤としての効能が認められているが、漢方では、当帰芍薬散に配合され婦人病、いわゆる血の道の薬としてよく用いられる。当帰・川芎・芍薬・熟地黄からなる四物湯は、瘀血を去り、気血の流れをよくする薬としてよく使われている。