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タデ

タデ(蓼)は、タデ科イヌタデ属(学名: Persicaria)の一部、より具体的にはサナエタデ節 (ペルシカリア節、sect. Persicaria) の総称である。かつてイヌタデ属などはタデ属 (Polygonum s.l.) にまとめられていたが、Hedberg (1946) や続く研究者により、現在ではそれらは約8属に分割される。全て草本で、陸地生のものは一年草だが、水生のものには地下茎を引く多年草もある。
また、タデ科の一年草の中で穂状花序のものと定義することもある。ただしタデ科内では、イヌタデ属サナエタデ節の他に、同属ミズヒキ節 sect. Tovara とイブキトラノオ属 Bistorta も花序は穂状である。
狭義にはサナエタデ節のヤナギタデ(柳蓼、Persicaria hydropiper (L.) Delarbre)を意味する。本来の「タデ」はこの種で、「蓼食う虫」の蓼もこの種である。標準和名「ヤナギタデ」は、葉がヤナギに似ていることから。