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レインボーフィッシュ

レインボーフィッシュ(Rainbowfish)は、トウゴロウイワシ目のメラノタエニア科、およびその近縁の科に分類される魚の総称。多彩な外見のため、熱帯魚として人気がある。
オーストラリア大陸やニューギニア島などオセアニアの島々およびインドネシア、マダガスカル島に分布し、50種程度が知られる。約2億年前、淡水魚が主要な進化を遂げたローラシア大陸およびゴンドワナ大陸から分離していた(つまり淡水魚が存在しなかった)これらの地域に海水魚が進入し、次第に淡水適応していったものと考えられている。メラノタエニア科は最大でも12cm程度の小型魚で、平たい体をしており、メタリックな虹色の光沢を持つ美麗種が多い。海産、汽水産、淡水産の魚がいる。雌雄で外見に差があり、いずれも雄の体色が鮮やかでひれが長く伸びる傾向がある。
分類群は、トウゴロウイワシ目の中のメラノタエニア科、プセウドムギル科、テルマテリナ科、ベドティア科などいくつかの科にまたがる。どれも形態や性質が似ており、一括して「レインボーフィッシュ」として扱う場合が多い。
飼育は比較的容易である。もともと海水起源の魚であるため純淡水性の種でも中性~弱アルカリ性の水質を好むものが多いが、生息環境によっては弱酸性~中性の範囲を好む種もいる。日本では水道水の水質もあってか、後者のように弱酸性に適応できる種の流通が多い傾向にある。